グロスアーマーのメリット

【カーコーティング】グロスアーマーのメリット

グロスアーマーだからこそのメリット

世の中にはたくさんのガラスコーティングが存在します。もちろんそれぞれメリットとデメリットを持っていて、自分の愛車にピッタリ合ったものを選択していくことになります。
前回グロスアーマーのデメリットについて記事を書きました。デメリットを知ったうえで選択してほしいと思ったからです。今回はグロスアーマーのメリットについて書きたいと思います。

ウォータースポットをリセット可能

これはよく知られていないことに驚いた記憶があるのですが、一般的なガラスコーティングではウォータースポットを酸性ケミカルでリセットできないということです。
このような事例をよく耳にします。
『洗車では落ちないウォータースポットを酸性ケミカルで除去すると、コーティングも一緒に落ちてしまう』と。
従って、コーティングと一緒にウォータースポットを落とすか、ウォータースポットと一緒にコーティングを残すかの究極の選択を迫られることになるというのです。これではせっかく料金を払ってコーティングを施工した意味がなくなります。それどころか、『綺麗に乗りたい』のに『綺麗じゃないまま乗らないといけない』という悩みも抱えてしまうことになります。
ウォータースポットはコーティングを施工していても発生するリスクはあります。水分中にはカルシウムやマグネシウム等がふくまれていて、水が蒸発することで残留してシミを形成するからです。ガラスにもウォータースポットが形成されるくらいですので、それより凹凸の激しい塗装面では水滴が残りやすくウォータースポットも形成されやすい状態にあります。ですのでウォータースポットは車を使用していく過程では切っても切れないものになります。
グロスアーマーは、ウォータースポットを除去する酸性ケミカルや油分を除去する油性ケミカルへの耐性があります。つまりメンテナンスで酸性ケミカルや油性ケミカルを使用する前提で設計されていますので、ウォータースポットだけ落としてグロスアーマーは残すことが可能です。これによりクレンジング洗車で定期的にウォータースポットの除去が可能となり、短いスパンでコーティングを再施工することなく綺麗な状態を維持できます。

グロスアーマーのメリット
↑ドアの下半分のみを酸性ケミカルでクレンジング洗車して一定期間経過後のもの。上半分とは汚れの残り方に明らかな違いがみられる。ウォータースポットの初期段階の目に見えない程度の凹凸が汚れの残り方に大きな影響を及ぼしている。

グロスアーマー成分の補充が可能

グロスアーマーは塗装面に染み込んでガラス化する特性があります。とはいえ塗装面の収縮や経年変化等により、施工当初とは異なった表面環境になっていることもあります。その場合でも再施工することなくグロスアーマーの成分のみを補充することで効果を高めることが可能なように設計されています。
他のコーティングでは最初から1年毎に再施工をすることを前提にしている商品や、成分の補充ができず数年後にまた同様に再施工が必要な商品もあります。このような場合、5年7年と合算していくと最終的にはとても高価なコーティングになってしまいます。

このように、グロスアーマーはスッピン状態の綺麗な塗装面に施工し、塗装面に染み込んでガラス化することで、スッキリとして上品な艶と汚れ落ちの良さというメリットを付与します。反面では、塗装面がスッキリしているからこその汚れやウォータースポットの目立ちやすさが残ります。それらを補うために、洗車拭き上げ時に犠牲皮膜を形成して汚れを落ちやすくする液剤や、酸性ケミカルに耐性のあるようなグロスアーマーの設計になっています。
これから愛車にコーティングをご検討の方はぜひメンテナンス方法やメンテナンスのしやすさ、汚れやウォータースポットが発生した場合の対処方法の有無等を事前確認して選ばれることをお勧めします。そして何より、そのコーティングのことを知っている人がメンテナンスまでおこなってくれるのかが重要になると思います。
グロスアーマーは末永い愛車との人生できっとお役に立てると思います。

また何か気付いたことがありましたら、ブログに書かせていただきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

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