【グロスアーマー】9年落ちの軽自動車は綺麗になる?(その2)【研磨】

グロスアーマーコーティング、9年落ち、軽自動車、研磨
前回のブログで9年落ち軽自動車の研磨前の状態を見ていただきました。
今回はその続きで、研磨までの様子を見ていただこうと思います。

研磨が必要かどうかの判断
前回の1枚目の画像をよく見ると、ボンネットの左上のところだけ肌感の違う部分があります。拡大したのが上の画像ですが、他の部分と比べて明らかに光の反射の仕方が異なります。
部分的に試しに研磨してみた結果なのですが、これによって研磨しなければ本来の塗装面が出てこないほど表面に何かしらが固着していることがわかりました。その経緯は以下の通りです。

コーティングを施工する際はクレンジング洗車、つまり「①純水手洗い洗車」と「②専用ケミカルによる水ジミと油汚れ除去」を行なって塗装面をすっぴんの状態にしてから、お客様の要望に応じて洗車傷などの除去のために研磨を行ない、下地を整えていきます。
しかし今回クレンジング洗車を行なっても本来の塗装面が出てこず、すっぴんになりませんでした。詳しく説明すると、水ジミ除去のケミカル剤が反応せず、上の画像の右側部分の状態のまま変化がありませんでした。そこで試しに軽く表面を研磨したところ、上の画像の左上の部分のように本来の塗装面が表れてちゃんと光も反射するようになったというわけです。
もしこれがお客さまの車で、研磨なしで依頼されていた場合、状況を説明して追加料金をいただいて追加で研磨するかこの状態でキャンセルとするかを判断していただかないといけないようなケースです。
このように、通常の使用状態で汚れが蓄積した車を太陽光の下で状態把握するのはとても困難です。表面に付いている汚れや、何かしら塗っているものがあればそれらをある程度落とした状態で見なければわかりません。

どこまで研磨すればよいか?
ここまでで、研磨によって固着物を落として塗装面を出してやらないといけないことがわかりました。あとはどこまで研磨するかを決めなければいけませんが、今回は固着した汚れを落とす程度の軽研磨としました。
研磨前、9年落ち、軽自動車、ドアハンドル付近
これは、前回掲載した画像でドアノブ付近の折り重なった傷を見ていただきましたが、ここまで深く傷が刻まれている場合に傷を消すには塗装面をかなり削らなければいけないからです。ドアノブ付近ということもあり、塗装の角も多く存在しているのでここをかなりの量削ることは相当なリスクがあります。この傷を目立たなくする程度でも気を使うと思います。ですので、ドアノブ付近の深い傷と全体的な傷の量を見てバランスを取るため、今回は固着物を除去する程度の研磨量となりました。

広い面を研磨して仕上がりの基準を作る
作業の順番は上から下ということで、まず初めにルーフの広い面を研磨して仕上がりの基準を作ります。今回は固着物を取り除く程度の研磨ですので、150mmのバフで大きく研磨していきます。
グロスアーマーコーティング、9年落ち、軽自動車、研磨
ルーフの左リア側4分の1ほど、モールやパネルの端にかからない中央部分のみを研磨した状態です。光の反射具合から見ても本来の塗装面が出てきているので、ここを基準にしてモールやパネルの端の部分や他のパネルも研磨していくことになります。グロスアーマーコーティング、9年落ち、軽自動車、研磨モールの端まで丁寧に研磨して固着物を除去していくと、次第に綺麗な本来の塗装面が姿を現しました。

車を通じて思うこと
9年の歳月で、途中にどのような環境で使用されたかや扱われ方、メンテナンスの仕方をされていたのかわかりませんが、取り付けられている物や貼り付けられているシール類から推察すると勧められるままに交換や洗車などされていたのではないかと思います。もちろんお勧めするのもビジネスですし、何を求めるかは人それぞれです。今回の場合も本来の美しさだったり自分で洗車などのメンテナンスをする場合の汚れ落ちの良さを求めなければそれなりに見えるし、あまり神経を使わずにまさに道具として気楽に扱える状態だったと思いますので、求めていた結果として不満ではなかったのかもしれません。
一方で知っている身からすると改めて思い知らされたことがありました。塗装面に汚れを固着させない前持った保護や、深い傷を刻まないちょっとした知識と習慣の積み重ねは、早いに越したことはないということです。本当に効果のあるコーティングや車を丁寧に扱うためのドアの締め方、飛び石被害にあわない車間距離の考え方・取り方、傷付き被害にあわない駐車スペースの選び方など、今習得して実行すればこれから先の車との付き合い方が格段に良くなる知識や習慣がたくさんあります。ご家族がいらっしゃればみんなで習慣化して車に優しくなれば、ずっと良いことが蓄積されていきます。ぜひ多くの方に知っていただき、取り入れていただきたいと思います。

今回は長くなりましたので、研磨の続きは次回にしたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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